4月に最初に実るのは、サクランボです。山形とか寒い地域の果物ですが、その名のとおり、暖地でも良くなる「暖地サクランボ」です。やや小ぶりですが、宝石のように美しいです。4月末から5月連休頃、食べ頃です。カラスも好きでどちらが早いかという感じですが・・・。

 

 私は、喉が渇いた時などに、口一杯にほおばり、機関銃のように種を吐き出すのを、得意技として、密かに練習しています。口のリハビリにきくと・・・。

 6月に実るのは、「すもも」です。かなり大きくなりました。

 

 とにかくこの場所で、無農薬で結実し、美味しい果物を探し続けてきましたが、「日本すもも」は、古くから日本の四季に馴染んた果物で、無農薬で栽培でき、とても美味しいです。

 難点は、収穫時期が短く、10日位です。

 

【無農薬へのこだわりを語り尽くす 】

 この土地を買った時に、「メスレー」という品種を植えました。

 最初から無農薬で、4~5年目から結実し、今年、10年目を向かえました。実が重なると虫が入るので、摘果しています。手が届かない所は、手入れが難しいのでバッサリ切るようにしています。「剪定」と「摘果」と「肥料」位の作業ですから、手もかかません。

 土地に合う果物なので、昨年、「サンタローサ」「ビューティ」「秋姫」「大石早生」と4品種を追加で植えました。

 「接ぎ木(ツギキ)」にも挑戦し、品種を増やしています。一本だけですが、確実につきました。結実の時期がずれると、皆様に楽しんで頂ける時間も長くなるので・・・。

 

 結局、日本には、梅雨のじめじめした季節がありますので、繊細な桃とかリンゴとか、外来の果物は、この時期に虫がついたり、カビたりして、無農薬では無理なようです。それは、切実な実感です。現実に、日本の農業は、諸外国に比し、減農薬に取り組み、一定の成果を上げてきたのも事実です。

 

 以前に「奇跡のリンゴ」という実話があって、映画にもなりました。「奥さんがアレルギーで、苦労して土から工夫して無農薬でリンゴを作ったという夫婦愛」の話しで、業界からは「安定収入のためには、農薬は仕方ないもので、なるべく減らしているから、影響はまずありません」と、風評被害を心配した記事が気になるところでした。農業の辛いところです。

 

 私は、業としていないので、無農薬にこだわってみようと思います。

 無農薬で育つ果樹だけを育て、放任で自然に淘汰されることを願っています。

 

 今年、イチヂクの木が全滅しました。

 この土地を買ったときからあったものですが、それから1年たたずに父がなくなり、死んだ父親に金輪産のものを唯一食べて貰い、「美味しいなぁ」と。それで、ギリシャ産の品種を追加で4本植えて、皆、美味しくいただいておりました。

 だから、忍びなかったです。家庭向きの優れた果樹で、とにかく美味しいです。唯一難点が木が柔らかいので、幹の中に「カミキリ虫」の幼虫が入って食い荒らすことです。

 

 金輪島にはこのタイプの虫が多いです。カブト虫やクワガタ虫もいます。浜辺で見た時は驚きました。雑木林の島ですから、当然です。非常に珍しい玉虫も2・3回見ました。

 カミキリ虫は、キクズが出ますので分かります。最初は専用の薬で退治してました。でも、結構大きな虫だから、かなり強い薬だと思い、悩んだ末に、やっぱり無農薬にこだわりたいと考えました。薬を使わないと、他に手はなく、虫が嫌う灰を根元にかけるなどしましたが、3年で全滅です。だから、イチヂクはもう植えません。

 

 カミキリ虫の生態系は、木を枯らすのですから、自ら種の保存の見地とは相反する破滅の道を選んでいると。それは、カミキリ虫が人間が創り出した農薬に適応した結果なのかもしれません。いずれにしても、イチジク栽培は、農薬なしには不可能です。農薬前提の品種改良を続け、今に至ったから、そうなるんだと。

 私には、なんとなく、人類の末路を物語っているように思えました。

 

 無農薬は、私のこだわりのルールです。見せかけでなく、人に本当に優しいものを作り続けたいと思います。そして、いずれは、体に入れるものの大半をここで採れるものに変えていきたいと。

 ここでは、海風がきついので、厳しい環境ですが、逆に、病気、虫等は発生しにくいから、自分が食べる分なら大丈夫です。ニラなら大量に自生しています。

 残念なのは、鶏を育て、卵を採れば、完璧と期待していましたが、鳥インフルエンザの影響で、保健所の許可がおりないようです。

 野菜・果物中心で、買うのは、多少のお米、パンと冷凍のBBQの残りの食材位ですかね。

 

 カッコつけるわけではありませんが、人間が贅沢になって、「高い方が高級感があって、好都合、季節感を忘れ、年中、高級感のあるものを」そういうニーズがあったからだと思います。「芸能人格付けランキング」でみるように、ほとんど判別はつかないけれど、日本人らしく、結局「優越感」を高値で買っているのだと思います。

 岡山に勤務しましたが、清水白桃やマスカットの値段は現地でも異常です。系統外でも、軽く万を超える商品が飛ぶように売れてました。中元、歳暮という日本の習慣とあいまって、贈答用などで完売しています。買う人達は、別に富裕層というわけではなく、普通のサラリーマンです。

 でもね、バブリーな価値観が経済を回していた時代はすでに終わっていると思いたいです。年中食べたい時にあることを望むか、その季節が来るのを待ち、感謝して楽しむことを望むか、人それぞれの生き方だと思います。

 

 元嫁の母親も、「デパートでちゃんとしたものを買うのよ」と、常々、言ってました。「安いものを買うと、結局、損をするんだからね」とも、言ってました。共働きが多くなったからかもしれません。

 自分で判断できないし、時間もないから、高いお金を出して、デパートという信用を買っているのだと思います。

 

 温室の無菌な状態でしか育たないものしか口にしないと、結局は、人間も無菌のハウスの中でしか生きられなくなってしまうような気がします。コロナ禍でそんなことを思いました。

 では、将来、何割の人がその水準を維持することができるのでしょうか。日本って、そこまで裕福な国で居続けることがてきるのか不安です。

 私には、共感できないし、納得できない価値感でした。

 

 少数意見だと思いますが、素朴な季節感のある生活、本当に人間に優しい生活、昔の里山の暮らしを実践したいと思います。原始時代まで遡ることは難しいと思いますが、せめて、明治や大正の頃の生活をしたいです。

 それが未来の子供達のために役立つことだと信じています。

 

 偉そうなことを言ってますし、確かに、人がしないことをやってみたいとの思いもあります。今の生活や常識を当たり前と思わずに、様々なことを思考錯誤し、実践し、工夫し、考えながら、なんとか前向きに生活するのがこの上なく楽しいです。

 

 例えば、テレビで「無人島生活」みたいなものがブームになったことがありました。それも見る分にはいいですが、火や水を自力で用意するのは、現実にはかなり難しいと思います。電気、ガス、水道の設備、米やパンの主食は買いつつ、半自給自足から始めてみようと思います。

   

 柑橘類の花達です。

 食べる蜜柑が十数種類、シークワーサーや赤レモン、普通のレモンなど、十数種類あります。キンカンやザボン類も植えています。

 最近のキンカンは、そのまま、食べて美味しいものが多く、一口サイズが良くて、草刈の最中によく食べています。日本のゆずなども、色々な場所に数多く植えています。

  

 毎年、秋から冬の草刈りがひと段落した頃に、4~5本は新しい種類を探して買い、植えています。覚えが悪く、買ったはずなのに見当たらないなと探すこともあります。枯れてしまうものや、最初の頃は草刈機で根元からカットしたものもあります。接ぎ木の数センチ上で、それでも復活し大きく育ったキンカンには愛着があります。結局、何本あるのか把握を断念しました。良く聞かれるのですが、「一杯ありますよ」と答えます。

 

 実の大きさや結実しやすさとか種の入り方、実る時期、それから、皮の苦み、棘の鋭さなどなど、全てに特徴があります。

 全て無農薬で育てているので、皮も安心して食べて欲しいです。

 赤レモンなどは、そのままスムージーにして飲んでも、苦みが少ないと高評価です。

 売ってるレモンは、苦くてスムージーにできないそうです。

 種類を沢山植え、無農薬での環境への適応性、成長具合、実のなる時期、味などの特徴を極めて、まとめたいと思っています。

 

 瀬戸内の海風の強い環境で育った無農薬の柑橘類を食べ比べして欲しいです。

 御菓子づくりや料理やカクテルでの活用を考えている方は、無料で提供しますので、言って欲しいと思います。

 

 それと、レモンの花は、「レモンの香り」がするって知っていましたか?

 一度匂ってください。レモンの花でレモンティーも味わえますよ。

 

 柑橘は、生まれてからづっと無農薬で大丈夫です。相対的には、海風がきついので、虫や病気に強くたくましく育っていると。よくアゲハ蝶が卵を産みに来て、結構、葉がなくなる位食べ尽くすこともありますが、枯れることはなく、また、葉が生えてきます。

 

 ハウス向きの品種は、海風が強く、無農薬の自然な環境ではなかなか育たないようですが、細々と生きていて、自然淘汰されるようです。いろいろと種類を植えて、見守っています。

 隔年の品種が多いですが、本数が多いので大丈夫です。

 

 9月から3月頃までは、何か収穫できますので、尋ねてください。

 ただし、トゲの鋭いものが多いので気を付けてください。

 

 9月頃から、BBQの時、収穫したレモン等を搾って食べて貰っています。

年中、収穫可能な月桂樹、ローリエです。

煮物の匂い消しとして使われます。かすかに、いい匂いがします。

年中、収穫できます。スーパーなどで買われる方は、収穫して陰干ししてみてください。

ブルーベリーです。酸性土壌を好むので鉢で育てています。

基本的に、虫もつかず、病気にも、強いです。

6月から8月まで、収穫できます。30鉢以上育てています。

水切れしないように、散水できるかが第一の課題です。

 ハーブ類です。香りのよいものを育てています。地植えでもあちこちに生えています。

 梅酒などを漬ける時、ハーブを一緒に漬けると、いい香りです。好みもあるとは思いますが、一度やってみてください。

イチゴです。鉢と畑で植えています。

 ユーカリ類です。

 地植えするとバカでかくなると書いてあったので、鉢で育ててます。葉の芳香で、サウナで使う「生ビッタ」(束ねて体を軽くたたき、刺激するもの)を作ろうと考えています。

玄関周りです。名前を忘れた花達や紫陽花、シャクヤク、クリスマスローズです。

 野イチゴです。イチゴも植えていますが、上手くいかないのに、野イチゴは、放任でも沢山なりますし、全く手がかかりません。草ぬきの時、とりあえず、抜かずにいただけです。

 「なんてこった」という感じです。来年からイチゴは植えません。

 とにかく、甘くて、美味です。5月の連休頃がピークです。

キーウィの蕾です。「紅妃」という品種です。もうそろそろ、結実してくれるといいなと。

比較的日陰に植えたからか良くわからないけれど、最初に植え8~9年は経っていますが、成長が遅いです。まぁ、のんびりと待ちます。