◇◇2022年9月  ◇◇脳梗塞の症状 足編◇◇

 

 脳梗塞の症状は、主に、手と足、それから、喋りに麻痺の障害がでます。

 

 脳梗塞は、脳の血管が詰まり、そこから先に血液が届かず、壊死し、脳の指令を失うことにより起こる病気です。その壊死した場所が人それぞれに異なるので症状の現れ方も、人それぞれ異なるようです。

 ただ、胎児が母体の中で、丸くなるように、内に内に丸まっていく方向に、固まっていくようです。数日、数週間で痙縮(けいしゅく)といって、堅く固まり、動かなくなります。体の働きは、数日で、全くと言っていい程、後退します。メカニズムは、解明されていませんが、指令を失うことによる防御本能の一種などと考えられます。

  

 理学療法士(PT)という専門の資格を有した人が足のリハビリを担当します。

 

 私の場合、足は比較的軽度で、最初から一人でなんとか歩ける状態でした。病院内を毎日、1万歩以上歩き、退院後も、遊歩道を歩き続けました。痙縮をとるため、アキレス腱などの筋を伸ばす動きに重点的に取り組みました。 

 初期は、負荷を軽くし、繰り返し運動が効果的ですが、最近は、随分、痙縮がとれ、筋肉もついてきたので、負荷を重く、80kgに設定し、10分程ジムで鍛えています。

 この秋には、弥山に、上りも下りも自分の足で歩けたので、足は、一区切りをつけようと思っています。

 

 退院した日に嬉しくて、2万歩くらい歩き、足が痛かったけど、血圧計を買おうと思い返し、もう少し頑張ろうと、近くのスーパーに行きました。薬局で店員さんに場所を尋ねたのですが、5倍速くらいのスピードで、置いて行かれました。その帰りは、もう限界を超え、痛くて足が一歩も前に出ず、2~3歩、歩き、10分休みを繰り返し、500mの距離を1時間近くかけて、帰りました。無理は禁物と思いました。

 そのことがあって、ベンチのある遊歩道を歩くことに決めました。

 

  軽度の麻痺でも、治すのに3年は必要でした。今は、小走りもでき、普通の生活には全く支障はありません。でも、子供が小さかったら、運動会で走る勇気はないと思います。