2022年9月 ◇◇草刈はげ男に改名します その1◇◇

 

 こんな私が一人でやっているお店なので、私のサービスには限界があります。

 障害者3級に、できることを自然体でやろうと思います。

 

 でも、一人でやることに意味があると。

 それでお客様が満足して帰って頂けるか。

 なかなか本音はきけないけれど、それが試されていると思っています。  

 だから、サービス相応の料金設定、私なりに考えての料金です。

 何人で予約しても、私ひとりで対応します。

  

 脳梗塞をする前は、タバコが吸いたいので、アルバイトを雇っていましたが、もうその必要もなくなりました。

 

 害者が社会復帰を目指し、一人で世間に迷惑をかけずに暮らしていこうと。

 贅沢しないで質素な暮らしができる生活費と、リハビリ等に必要なお金を稼ぐために、働いています。逆に、それ以上は、独身なので、稼ぐ必要はありません。

 実は、年金を貰える年齢にもう少しでなります。貰えるものは貰いますが、その年齢を選択できるので悩んでいます。

 

 脳梗塞のリハビリは回復途上にあり、まだまだ良くなっているので、そのために必要な資金だけは稼ぎ、リハビリは続けたいです。そして、リハビリを兼ね、この広い敷地を一人で無理なく、楽しく草刈に励んでいます。

 

 いろいろな果樹や植物を育てて、楽しんでいます。様々な果物や野菜の収穫は、自然の恵みですから、この上ない喜びです。 

 農薬は使いたくないと、「奇跡のリンゴ」みたいな栽培を続けています。「いちじく」は、4~5本植えていましたが、カミキリ虫に株を食いつくされ、枯れてしまいました。もう植えません。

 

 この土地には、柑橘系が一番あっていると。まったくの無農薬で平気です。潮風がいいんだと。8月末から2月頃まで数十本は楽しめます。

 

 最近は、メインの果物として、収穫時期が柑橘の反対の春で、比較的長く、酸性土壌なら、何にも強いブルーベリーを鉢植えで育てています。今年も10鉢程増やしました。5月末から8月ごろ、お楽しみいただけます。

 

2022年9月 ◇◇草刈はげ男に改名します その2◇◇

 

 障害者の雇用は、健常者と比較して、賃金効率が低いのが実情です。それでも、採算性を考えず、害者を雇用するのが社会貢献との認識だと思います。いわば、ボランティアです。

 

 でも、ここは、一人事業主ですから、お客様に、ここの敷地を含めたサービスと料金とを比較し、価値があると思うか、純粋に判断して頂きたいと思います。

 自然そのものが好きな人が、ここを気に入って、「この値段なら安いので、また来たい」と思ってくれるかということです。

 自然より人工的なものが好きな方は、残念ですが、満足いただけないと思います。 

 できれば、障害者のことは考慮せずに、純粋に満足かどうかを判断して欲しいという思いあがった要望です。

 

 もともと、サラリーマンと自営業者とでは、自営業者を下に見ている人が多いとの実感はあります。「お客様は神様です」の感覚でしょうか。士農工商の順番の意識ででしょうか。コロナ禍でも、下にみて、下が苦しむのをニュースでみて、「可哀そうだけど、まだいいほうだね。私たちは」と慰める。勿論、究極の選択でしたけれど。

  だから、障害者とか自営業者を下に見るのは当然だとは実感しています。

 

 公務員をしてた頃には、下に見る意識はなく、自営業者になって始めて感じたことでした。「被害妄想だよ」と思われる方が大半だと思います。私もそうでしたが、弱い立場になって始めて、弱者の本当の辛さが分かった気がします。

 そういう意味では、脳梗塞をして、目線を変えて、始めて、新しい世界を見ることができのかもしれません。いままで、知らないうちに、沢山の人を傷つけた報いを、罰を受けているかもしれません。

 

 よく、「公務員は、いいよな。首にならなければ、何もしなくても給料貰えるんだろ」みたいなこと言われ、笑って誤魔化してましたが、内心「税金納めていない奴ほど吠えるんだよ。そう思うなら、勉強して公務員になればいいだけのことだろう」と。自分の選んだ職業をそんな風に言うと、チャンスを逃すと思ってました。 

 

2022年9月 ◇◇草刈はげ男に改名します その3◇◇

 

 できれば、障害者に場所やモノさえ提供すれば、自己責任のもと、努力しだい、工夫しだいで自立も可能ということを実証したいと。目標は、大きく持ちたいなと思っています。

 その時にはまだ脳梗塞は発症していませんでしたが、自分の給料等で貯めたお金で島の土地、古い建物を買い、建物を新築、改築したものです。

 

 家族に障害者がいて、色々と悩み、考えている方は沢山いると思います。この病気をして、そんな見方をすると、余り話さないけど、そんな悩みを持ち、苦労している方は意外と多いと。子供さんの場合には、順当にいけば、自分の方が早く死ぬ筈だから、死んだあとのことを考えて・・・と。

 病気のほか、事故などケースは色々です。市の福祉関係について、厳しいことを書くのも、そのような人に本当に役立つ機関であって欲しいと思うから。

 

 高齢者も同じ位置付ですが、ちょっと区別したほうがいいと素人目にはうつります。総じて、お金を持っているから、より大切にされているのが現実です。大切にしなければいけないのは当然ですが、年金をもらっている高齢者に働くことは望んでないから、治したいレベルが異なる人を同じ基準で判断すべきではないと思います。

 

 そういう意味で、少しでも、純粋な障害者の自立のモデルケースになればよいと考え、なりふり構わずに、実情をお話しします。現状などの詳細を克明に記載して比べられるようにと思います。

 

 健常者は「まあ、大変ね」と他人事で、障害者とその関係者は「思いあがっている」「障害の程度が軽いからだ」「場所やモノがあり恵まれいるからだ」と思う人もいるだろうと思います。否定しません。誰も置かれた立場が基準ですから、そのとおりです。ただ、置かれた立場でベストを尽くしたいと思います。

 

 この立場になって始めて分かったことが多く、それは障害者として伝えたいと思います。

 障害者になったからには、努力して、障害者の目標になれるような存在、障害者の明るい未来に貢献できるような存在になりたいと思っています。

 

  

2022年9月 ◇◇草刈はげ男に改名します その4◇◇

 

 野菜は、お客様に切ってもらうこととしていますし、紙皿、割り箸を使い、ゴミを分別の上、使用済みの皿等をカウンターまで戻してとお願いしています。ここのルールです。それだと、お肉のお皿とトング等を洗うだけですみますし、リハビリに丁度いい量で、ベストです。

 

 私にできること。

 皆さんに気持ちよく、この場所を心ゆくまで楽しんでもらいたいと、800坪のもぐらの敷地は、無農薬で安全、綺麗に維持したいという思いは強いです。

 

 迅速な対応は難しいし、飲食店としては、致命的な味覚の障害の治し方が分からないので、お客さんの目前でのサービスには限界があるけど、お客さんがいない場面での努力の積み重ねで対応できることは気が楽です。時間がたっぷりありますから。

 裸足で歩けるようにと思います。それがここの一番のウリです。

 もう、私の生き甲斐になってます。

 リハビリも兼ねて、草刈に励んでいます。 

 

 したがって、もぐらのサービスの相手は、人間ではなく、敷地の自然そのものとご理解ください。それを整備しているのが私ということで、「草刈にひたすら励む男」、略して「草刈はげ男」に改名します。